生きていれば、毎日が新しい日々の連続である。
MacBook 12インチを手にしてから半年近く。
私はほぼ毎日この優れたパソコンを使ってブログを書いている。
その日起こったことや手元に届く様々なガジェットのレビュー、新製品や新サービスの情報、そしておよそ役に立たないようなつぶやきに近い雑記たち。
それらの中には駄作も多いが、私にとっては紛れもなく新しく生み出されたものであった。
この半年間、私はこのMacBookの画面と対峙をしながら、拙い文章を書き綴ってきて、一つの結論に達したことがある。
それは・・・
「MacBook 12インチは私にとって最高の相棒だ」
ということだ。
何が最高か、という点に於いては細かくはここでは触れない。
これまで折に触れそのことについて書いてきたし、この機体が持つポテンシャルは、とにかく私の普段の使い方の中ではとにかくベストであるということなのだ。
そしてこの連載では、モバイルマシーンとしての避けては通れない、電源レスの外出先で如何にしてこのマシーンを使い続けるか。つまり「バッテリーを如何にして長持ちさせることができるか」ということに焦点を当ててきた。
前回の連載第3回では、「Anker PowerCore+ 13400」がサイズ感、重量感、性能ともに非常にバランスに優れ、十分に外出先での非常電源として威力を発揮することを実証することができたと思っている。
だが、物語には続きがある。
連載初回の終わりにひっそりと届いていた、一通のメールが、その扉を開けることになる。
「Anker PoweCore+ 20100」〜満を持して〜
それは来るべきして来た。
Amazonからのタイムセールの知らせ。これはもう逃げることができなかった。
横長の大きめの本体と、USB-CケーブルとMicroUSBケーブル。
これが「Anker PowerCore+ 20100」の全容だ。
PowerCore+13400と同様、10個のLEDによるバッテリーインジケーター搭載。
こればボタンを兼ねているが、これは後にこのバッテリーの重要な役割を担うことになる。
そして、通常のUSBポートの隣に、USB-Cポートが存在する。
これは、バッテリー本体の充電用、そして、ここに接続されるMacBookへの給電用ポートを兼ねている。
私は、期待に胸を膨らませ、ゆっくりとケーブルをここに繋ぎ、検証の準備を始めた。
USB-A →USB-C 充電開始
バッテリー残量LEDは10個点灯。もちろんフル充電の状態だ。
ストップウォッチで計時を開始する。
MacBookの電池残量は前回と同じ5%で開始。
起動しているアプリ等出来るだけ条件を同じにしてある。
ここで充電完了までの時間は6時間25分と出ている。
PowerCore+13400の時は、7時間37分だった。この時点で約1時間以上の時間短縮となっている。
そして・・・
出力アンペアは2.86A。
3A充電の開始だ!
念願の3A充電がここに火蓋を切ったのだ!
充電完了
PowerCore+ 20100のバッテリーが尽きた時、4時間20分の時間が経過していた。
充電総容量は12,360mAh。
PowerCore+ 13400の時は、8,048mAh。実に4,000mAh以上の実容量増である。
そして、MacBookの方はというと、
なんと81%。81%まで回復したのだ。
PoweCore+ 13400の時はというと、
43%だった。右側のグラフに注目してほしい。
明らかにPoweCore+ 20100の方が急な上昇曲線を描いているのがわかる。
つまりこれが「3A充電」の威力だ。
USB-C →USB-C 充電開始
今度は、USB-C – USB-Cケーブルを繋いでみる。
この時、注意しなければならないのは、ケーブルを接続する前に、LEDの光るボタンを押して電源を入れてから、ケーブルを挿すということ。
そうしないと、MacBookから電流が逆流してしまうのだ。
ストップウォッチで計時開始。
充電完了までの時間は、5時間49分となっている。
充電完了
バッテリーが空になるまで、USB-Aケーブルを使うより、約5分ほど早かった。
MacBookのバッテリーは80%まで回復。
実はこの時若干PCの負荷が高く、先ほどよりバッテリーを消費しながら使用したので、単純に比較はできないが、充電完了までの時間に5分の差が出たことを考えると、若干ではあるが、「USB-C→USB-C」の方が充電効率は良かったものと思われる。
これが3A充電の実力だ!
この3機種のバッテリーの検証結果を以下の表にまとめてみた。
[table id=9 /]
この結果をどう捉えるかは、皆さんにお任せしたいが、間違い無く、MacBook 12インチをモバイルバッテリーで使う際は、このPowerCore+ 20100に大きなアドバンテージがあることがわかる。
次回予告
さあ、これで環境は整った。
俺には、実はもうひとつ、考えていることがある。
それは・・・
いやいや、それはまだ胸にしまっておこう。
次回はおそらく最終回となるこの連載シリーズは、最高のコラボレーションで幕を閉じるだろう。
どうか楽しみに待っていてくれ!!