こんにちは。ちゃぼP(@chabo0429)です。
今はMacBook 12インチを絶賛毎日スゲー使用中のちゃぼPなのだが、ちょっと衝撃的な情報なので、これは書かずにはおられない。
なんと昨年ちゃぼPもレビューした、マイクロソフトの「Surface 3」が年内にも生産を終了し、後継機種については未定ということのようだ。
Core iシリーズを搭載する「Surface Pro」シリーズや「Surface Book」シリーズは今後も継続されていくようだが、無印の「Surface」シリーズはこのままいくと、一旦表舞台から姿を消すことになる。
生産終了の主な理由はCPU供給元である「インテル」の方針
Surface 3に搭載されているCPUはインテルの「Atom」シリーズ。低消費電力で省エネに優れ、価格も安いCPUだ。
その分パフォーマンスは低いが、その消費電力の低さゆえ、MicroUSBポートからの充電が可能で、モバイルバッテリーでも充電できるという、大いにこれからのモバイルマシンの使い方を提起するコンピュータだった。
この「Atom」シリーズの後継として、インテルは「Broxton」シリーズというCPUを開発する予定だったが、社の方針が変わり、開発がキャンセルされることになったことが今回のSurface 3の生産終了の主な要因のようだ。
低価格で低消費電力のMicrosoft純正の貴重なマシン
カテゴリとしてはSurface 3はタブレットに属するが、タイプカバーを装着すればパソコンスタイルに早変わり。フルOSが載っていることから通常のオフィス製品がバリバリと使え、多少のモタツキさえ我慢すれば、非常に便利なコンピュータだ。
マイクロソフトの純正品でタッチパネルの感度も良く、おまけにLTEを内蔵し、モバイルルーターやテザリング要らず。価格も10万円以下ということもあって、堪らず昨年私は購入に踏み切ったのだった。
このレビュー記事は、まとめNEVERサイトにも掲載されている記事だが、機能的には本当に満足していたし、タイプカバーを裏側にパタンと折り返せば、iPadのようなタブレットとしての使い方もOK。本当に未来を感じさせるマシンだった。
MacBookシリーズも近い将来、セルラーモデルになるかもしれないという情報もあるが、このセルラー内蔵という使い方はすでに私はSurface 3で経験済み。これは本当に便利だ。
Surface3がMacBookのようになれなかった理由
これはマイクロソフトやアップルのマーケティング戦略の違いもあるだろう。だが、間違いなくSurface 3の発売はAppleのiPadの開発に影響を与えたと私は思う。
気軽に持ち運べて画面も大きくてキレイ。それほど高い計算能力を持たなくても、デザイン性とコストパフィーマンスに優れたコンピュータなら、ユーザーは自ら進んで購入し、外に持ち出すものだ。
それまで頑なにスタイラスペンを採用してこなかったAppleが、「iPad Pro」と「Apple Pencil」を発売したのは記憶に新しいが、あの時AppleはSurfaceを意識していたのだと思う。
iPad Pro発売当時、このスタイルはSurfaceを意識しているとしきりに話題になった
そんなSurface 3の発売時の大フィーバーも、現在は見る影もなく静かになり、量販店でもSurface 3を見つけるのに苦労するほどになってしまった。
対してAppleのMacBookシリーズは今でも大人気。その差はなんだろうか。
両方の機種を使ってみて感じるのは、その「使い心地」が全く違うということに尽きると思う。
MacBook 12インチを使い始めて半年以上が経過するが、とにかく全ての操作に於いて「手になじむ」。使いやすい。キーボードは薄くてペタペタだが、キーの方から指に張り付いてくるようにタイピングが行える。トラックパッドは面積がSurface 3のタイプカバーの倍以上の広さがあって、マウスが要らないほどに精度が高く操作しやすい。
そして大きなRetinaディスプレイは、高精細というだけでなく、目に負担をかけない明るさ、発色を再現する。Surface 3も画面はキレイだが、二つを並べて比べるとその表示が全く違うことに気づかされる。
この記事で比較記事を書いているが、あの時持った印象は、今になっても全く変わらない。やはりパソコンというのは、毎日使い続ける「道具」だ。利便性だけではユーザーは定着しない。基本性能が一番大切なのだ。
進化を期待したい次期「Surface」
そんなSurfaceシリーズだが、明るい話題がないわけでもない。
マイクロソフトの現行OSである「Windows 10」の大型アップデート「Redstone 1」が今年の夏に予定されている。
そしてその次のアップデート、「Redstone 2」が来年の春頃に実施される予定で、ここでSurfaceシリーズの刷新も予想されているのだ。
この時点で、新しく廉価な低消費電力のCPUがリリースされていれば、Surface 3の次期モデルが発表される可能性がある。
その性能と機能性で、モバイルコンピュータの考え方や使い方に大きな一石を投じたSurface 3。このまま静かに表舞台から退場となるのは悲しい。
なんとか基本性能を充実させ、長所をそのままに、「長時間使っても疲れない」次のSurfaceを心から期待したいところだ。