こんばんは。ちゃぼP(@chabo0429)です。
福井もすっかり冬らしくなってきました。
市内の桜並木も葉が紅く染まり、落葉が始まっています。
そう、冬将軍の到来です。
これから先、雪の日が多くなってゆくことでしょう。とはいえ、昨年は暖冬で近年まれに見る雪の少ない年でした。
住んでいる人間からしてみれば、雪は鬱陶しく、生活の上では苦労させられる相手。多少の雪ならどうということはありませんが、一晩に1メートルとか積もってしまうとさすがに翌朝が大変なことになってしまいます。
と言っても、それほどの雪は滅多に降らなくなってきました。
私が福井に移住した2005年には、ほとんど毎日のように雪が振り、除雪車がひっきりなしに街を駆け巡り、退けた雪は田んぼや道の脇、公園などにうず高く積まれ、高くそびえていました。
なにせ、標識やガードレールさえ雪の重みで曲がってしまったくらいですから。
幹線道路の歩道は普段より1メートル近い雪が絶え間なく積み上げられ、その中心に踏み固められた雪の道が出来ていて、そこを雪中登山のように歩いたものです。
しかし最近ではそんなに降ることもなくなり、ドカンと降る雪はひと冬で多くて2〜3回。除雪を頑張ればすぐに元の生活に戻る感じになっています。
でも、雪は実は嫌いではありません。
鬱陶しいし寒いし雪かきをしなければならないし・・・と良いことなんか無いように思えますが、あの雪の降ったシンとした静かな空間は好きです。
雪が周囲の音を吸収して普段の街の騒音をかき消してくれます。
近所を走るローカル線も、前面を雪化粧して山から降りてきます。
降り止まぬ横殴りの雪の中、うつむいて家路を急ぐ人たち。夕暮れ時のローカル沿線の風景です。
駅舎の街灯は、頼りなく駅前の小さな広場を照らします。
そうかと思うと、雲が晴れて、済んだ冬の青空を見せてくれることがあります。遠くに連なる山々に、毛布をかけているかのように冬の雲は低いです。
明くる朝。朝焼けは澄んだ空気の中に陽の光を差し込みます。
なんて美しい。
冬は、辛いことばかりではない。美しく、素敵な瞬間も私たちに見せてくれるのです。