11日に東日本大震災から丸6年を迎えました。
皆さんはこの日をどう過ごされましたでしょうか。
私は福井県にいて、揺れを感じましたが、それ以来しばらくはテレビに釘付けで、遠く離れた北陸の地で何も出来ずにいました。
刻々と入ってくる被害状況、原発、死者行方不明者の数、大津波に襲われ建物の土台ばかりになった住宅地と、骨組みだけになったビル、そして明日をどうやって生きてゆこうかと途方に暮れた表情の被災者の方たち。
それからしばらくは日本全体があまりの震災の衝撃に、鬱のような状態になっていたのを覚えています。
東北各地では、徐々に復興が始まり、震災前の人々の生活が戻ってきてはいますが、多くの方が亡くなり、住み慣れた故郷を後に移住をされたり、残った人々も未だに避難生活を余儀なくされている方も多く居り、必死に生活している方々が多く居られます。
私は率直に思います。
人は生きていれば必ず苦しみに遭遇します。災害、病、別れ、孤独。
それを救ってくれるのは、きっと多くの周りの人の支えや笑顔だと信じます。
この災害の被害を風化させてはいけないと、声高に叫ぶのは簡単ですが、当事者の精神的な支えがあっての復興であり、衣食住足りてなんとやら、私達の想像を絶する体験をされた方たちの支えとなれることは何なのか。
自分のもつ想像力を一生懸命働かせて、これからも考えてゆきたいと思います。
最後になりますが、私が震災直後に見た中学生の卒業式における答辞の動画をご紹介します。
彼は今どうしているのか、私には知る術がないですが、希望を持って前に進んでくれていることを願うばかりです。
どうか、どうか。