こんにちは。ちゃぼP(@chabo0429)です。
今日は別のことのレビューをしようと思いましたが、写真を撮影していてうまく撮れなくて気が変わってしまったので、急きょ雑談に変更します(笑)
他愛もない話ですが・・・
皆さんは落語、好きですか?
ちゃぼPは、実は子供の頃から落語を聞いて育ちました。
そうですね、小学校の頃から聞いています。
というのも、父親が知り合いに貰ったという落語のカセットテープを聞いたのがきっかけでした。
最初聞いたのは、確か「志ん生」だったかな。
もう亡くなって何十年も経つ(ちゃぼPが生まれる前に亡くなってます)のに、未だに人気はトップなんだとか。
中でも「火焔太鼓」という演目が有名で、「志ん生といえば火焔太鼓」というくらいの代表作で、当時小学生だった私でも理解出来る噺の内容でした。
面白いなあ、と思いながら何度もテープを繰り返し聞いた記憶があります。
ただ、当然ですが、志ん生は既に亡くなっており、写真も白黒のものしかなく、「昔の人」という感じでした。
そして、その息子である「古今亭志ん朝」。
志ん生のカセットテープと一緒に、志ん朝のテープもありました。
演目は「柳田格之進」「明烏」「佃祭」だったと思います。
この噺は別の噺ですが、本当に面白い。
流暢な江戸弁と、パッと明るい志ん朝の気っ風のいい口調がたまらねえ(笑)
江戸時代は本当にこんな感じだったんじゃないかな〜と聞いているだけで情景が浮かんできます。
しかもほろ酔いで高座に上がって、これだけのクオリティ。
実は、子供の頃に一度だけ、私の住んでいた町の公会堂に志ん朝が来たことがありました。
当代きっての名噺家。なかなかこんなチャンスはないというこで、家族総出で出向きました。
でも、その時のことが残念ながらあまり思い出せない・・・
あー、ちゃんと聞いておけばよかったと、後悔先に立たずとはこのこと。
志ん朝は何より日本酒が好きで、常に手放さなかったといいます。
それが原因かは私にはわかりませんけれど、肝臓がんでこれからという時に急逝します。
そのニュースを聞いた時、ちゃぼP、26歳。
「ああ、とんでもない財産を失ったな」と思いました。
とにかくこの人ほど古典落語を艶やかに粋にパッと明るく演じてくれる人はいません。
今生きていたら、親父さんみたいにいい感じでおじいちゃんになって、一味違った志ん朝を見せてくれていたろうにと、今でも思うことがあります。
気持ちが落ち込んでいる時や、辛いことがあった時、
私は志ん朝を今でも聞いています。
不思議と、心が軽くなります。
心配事が一瞬でどこかへ吹き飛んで、その代わりに江戸の風景が頭の中に飛び込んでくる。
テレビでやってるお笑いもいいんですが、これぞ芸と呼べる噺家さんのそれは次元が違うのは仕方ないことでしょうけど、
やっぱり物足りなくて、志ん朝の声を聞きたくなります。
噺を聞きながら、飲めない酒を、蕎麦をすすりながら少しだけ。
小さな幸せを感じる瞬間がそこにはあります。
皆さんにも、この瞬間が伝わりますように。
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