第2章 偶然と必然
ひとつの出会いが、思いもよらない出来事を誘発することがある。
この世の中は、実は見えない力に支配されているのではないかと思うことがある。
他人から見れば単なる偶然。
しかし、偶然で片付けられない不思議なことを目の当たりにすると、それは必然じゃないかと思ってしまう。
このバッグの素晴らしいところの一つは、様々な物が効率的に収納でき、しかもそれを簡単に取り出して使うことができる点だ。
私の大切な相棒、MacBook 12インチ。
これまで私はパソコンはいつも四角いバッグに入れて持ち運んでいた。
四角いバッグはテーブルの上に置くには大きすぎる。
だからいつも足元に置いていた。
そういうものだと思っていた。
だが、このバッグと出会ってから、その考えは一変した。
足元に置いたバッグから、パソコンを取り出す場面は限られる。
テーブルがあり、スペースがあり、時間があるときにしか億劫で取り出す気になれなかった。
だが、こんな高性能で美しいパソコンなら、もっと自由に、いつでもどこでも使いたい。
私は潜在的にいつもそんなことを考えていたのかもしれない。
絵描きがキャンバスとイーゼルを前に心に浮かぶ風景を筆に乗せるように。
このバッグをテーブルの上に置いてフラップを開けば、途端にパソコンを使って思いのストーリーをキーボードに乗せて描くことができるのだ。
ケーブルだってホラ、まるでバッグから充電しているかのように、自然にマッチしている。
通信だって、モバイルルータさえあれば、何の心配もいらない。
こんな世界があるなんて、僕は知らなかったよ。
モバイルルータがまるでこのバッグに合わせて作られているかように、見事にフィットしている。
そして、ここから伸びたケーブルを外まで伸ばしてやるんだ。
ホラ、ここにちゃんと穴が開けてあるだろう?
こんなバッグが今まであったかい?
こんな小さな穴が、僕たちを幸せにするなんて想像もできなかったよ。
僕のiPhoneだって、もう電池切れの心配がないんだ。
バッグひとつがこんなに僕たちの生活を変えてしまうんだ。
このバッグとの出会いは、偶然なのか、それとも必然か。
それはわからないけれど、たったひとつだけわかることがある。
ひらくPCバッグminiをテーブルの上に置いた瞬間に、そこに「窓」が生まれて、風景が生まれるんだ。
私は今その「風景」を見ている。
そして、その風景を見つめながら、ひたすらキーボードを叩き続けている気がするのだ。
予告
屋内で見せるこのバッグの魅力は驚くほど機能的だ。
だが、私はこのバッグを持ち出して、屋外で使う楽しさをもっと知りたかった。
「さあ、外に出てみるかい?」
目の前のバッグは、そう問いかけるように私を外へと誘う・・・