走るときは、コードの呪縛から解放されたい。
初夏の陽気の日は、トレーニングウェアに身を包んで、外を走ったり、トレーニングジムで汗を流せば、とてもいいストレス発散にもなる。
そんな私に必需品はのは、音楽であり、それを聴くためのイヤホンだ。
イヤホンは求めやすい比較的低廉なものから、ビックリするほど高価なものまで様々。
懐の都合上、なかなか高価なイヤホンに手を出すのは勇気がいるのだが、今回幸運なことに、フォーカルポイントさんより、ランイヤホンで有名な「Jaybird X2」をサンプル提供いただくことができたので、ご紹介したい。
「Jaybird X2」とは
Jaybird X2は、ワイヤレスで使うことのできる、いわゆる「スポーツイヤホン」というカテゴリに属するものであるが、他のイヤホンと決定的に違うのは、その「音質」である。
まずは、日本での販売代理店であるフォーカルポイントさんのサイトより、機能や特性について引用しよう。
機能性の概要
- 多機能リモコン搭載 ワイヤレス音楽+通話
- 激しい運動でも外れない、特許取得済みのセキュアフィット
- コンプライのプレミアムスポーツフォームイヤーチップ付属
- 最大8時間連続再生・バッテリーHD
- 音飛びを防止するシグナルプラス技術
- オーバー/アンダー位置でイヤホンを装着できるX-Fit
- プレミアムなBluetoothオーディオ、SHIFTカスタムコーデック
- 電源や接続状況を音声で通知するJENNA
- 防汗ナノコーティング
私たちは常に新しいことに挑戦し、理想的な製品を追求し続けてきました。X2は、これまでのBluetoothオーディオの固定概念を覆す、あなたがかつて聴いたことのない音を届けます。
SignalPlus™テクノロジーにより運動やエクササイズで使用しても、
ペアリングしたデバイスをカバンの中や離れた場所に置いても、
音飛びしにくく音楽が途切れないのでワークアウトに集中できます。X2はあなたのどんな挑戦にも準備万端です。特許取得済のスポーツイヤークッションが、耳のくぼみにしっかりとフィットして、フィットネスやジョギングなど激しい運動でも外れにくい安定したフィッティングを実現しました。
この説明から見て取れるように、Bluetoothイヤホンでありながら、その音質には徹底的にこだわり、しかも激しい運動でも耳から外れないような安定したフィッティングを追求したイヤホンであることがわかる。
それでは早速、具体的に外観や同梱物の紹介を行っていこう。
パッケージ外観
まずは、パッケージから。
今回提供いただいたモデルは「ライムグリーン」モデル。
Jaybirdの名にふさわしく、鳥の羽のようなイヤーフィンが特徴的なデザインだ。
カバーを開くと、「POWER YOUR PASSION」の文字とともに、本体パッケージが顔を出す。
本体裏面にはイヤーパッドとイヤーフィンの説明が書かれている。
イヤーフィンは耳の凹みに引っ掛けるようだ。
耳にかける方法は2通り。これをJaybirdでは「X-Fit」と呼んでいるようだ。
耳の上部からコードを取り回す方法は、有名な「SHUREがけ」というやつだろう。
パッケージの中心にあった、アクセサリーボックス。
素材はラバー製で、比較的柔らかい素材でできている。
中を開けてみると・・・
イヤーフィン、充電ケーブル、そしてケーブルアジャスターが入っていた。
イヤーフィンは3種類の大きさで、それぞれペアになっている。
耳の形や大きさに合わせて、ぴったりフィットするものを選ぶと良い。
充電用のMicroUSBケーブル。
これは汎用のものを使う方法でも構わないと思うが、この平たく短いケーブルは、アクセサリーケースにぴったり収まるように作られた専用品。Jaybirdファンには垂涎の一品と言えるかもしれない。
これはケーブルの長さを調節するためのアジャスター。
「SHUREがけ」をするときには、ケーブルの長さが長すぎるため、これを使用して長さを調節する。
素材はプラスチック製で、通常使うのは2つ。1つは予備用だ。
イヤホン本体
さて、いよいよ本体の紹介だ。
今回お借りしたライムグリーンモデルは、スポーツイヤホンにふさわしく、イヤホン部分のグリーンが鮮やかな色調になっている。
黒いケーブルとのコントラストが、また一層プレミアム感を演出する。
左側のイヤホン部分の後部カバーが開くようになっていた。
中には充電用のMicroUSB端子が顔を覗かせる。
充電を開始すると、赤いLEDが点灯する。
これが充電中のサインになっているようだ。
左耳のイヤホン近くにリモコンとマイクを配置。
中央のボタンを長押しすることで「電源on/off」、短く1回押しで曲の再生・一時停止と電話着信が可能。
両脇の「+/-」ボタンは、短く押せば音量の調節、長押して曲の順送り、逆戻しが可能だ。
リモコン自体はとても小さいが、ラバー製で滑りにくく突起があって、手探りでの操作を考慮されており、良好な操作感だった。
イヤーチップ
続いてイヤーチップだ。
一般的なイヤホンを購入すると、だいたい3種類(大・中・小)のイヤーチップが同梱されていることが多いが、なんとこれは6種類同梱されている。
シリコン製のイヤーチップのほか、コンプライのスポーツタイプのイヤーチップが同梱されていた。
左側がシリコン製のもの。右側がコンプライ。
遮音性はシリコン製のものが良い。スポーツジムなど危険のない環境で、じっくり音楽に没頭しながらトレーニングを行うのであれば、シリコン製をチョイスするといいだろう。
コンプライの方はというと、敢えて遮音性はそれほど高くしていないようだ。
低反発ウレタンでできているので、耳にはしっかりとフィットするが、スポンジ状になっているため周りの音が比較的聞こえてくる。
これは街中などをランニングする際に、車のクラクションなど必要な音が聞こえないのは危険なので、そういった配慮もされているのではないかと推測する。
イヤーチップとイヤーパッドを装着
イヤーフィンとシリコンのイヤーチップを装着した。
これはSHUREがけする前提で、イヤーフィンの向きを調整している。
横から見ると、微妙にイヤーフィンの装着する部分に角度が付けられている。
実はきちんとイヤホン側にその角度になるようにガイドが備わっているので、そのガイドに沿ってイヤーフィンを装着すれば良い。
ちなみに、
パッケージの内部にも、イヤーフィンの取り付け方法が図解で示されているので、それを見ながら作業すると完璧だ。
ケーブルの長さを付属のアジャスターを使って調整。
平型のケーブルがスッキリまとめられて、これなら意図せずケーブルをどこかに引っ掛けてしまうこともないだろう。
イヤーチップ、イヤーフィン、アジャスターを全て装着してみると、こんな感じで見るからにスポーツイヤホン感が満載になる。
ただそこはやはりJaybirdだけあって、チープな感じは全くしない。
特にイヤホン本体部分が他のスポーツイヤホンと違って大きくないので、スポーツをしているときにも邪魔にならず、常にズレたり、落下したりといったことを気にしなくていいのも大きなアドバンテージだろう。
実際に使ってみた感じは?
さて、実際に使ってみて、その音質や装着感はどうだろうか。
私は有線のイヤホン、「SoftBankセレクション SE-5000HR」を普段使っているのだが、このイヤホン、1万円以下という価格設定ながら、その音質はスバラシク良い。
このイヤホンの音質の特徴は、音場が広く、まるでコンサートホールで聴いているような自然な臨場感だ。
重低音イヤホンによく見られるような、低音が過剰に増幅されている感もなく、且つ「バン、バン」とキレの良い低音がきちんと鳴って、音がひび割れることもない。
そうかと思えば、高音域の解像度が低いわけでもなく、ボーカルの音が篭ることもない。
この価格帯でこれほどバランスに優れ、きっちり音を解像してくれるイヤホンは、私はこれまで出会ったことがなかった。
あまりにも良い出来なので、私はそれまで使っていたBluetoothイヤホンをやめて、この有線イヤホンに戻したくらいだ。
そこで、今回ただ音質のレビューをしても面白みに欠けるので、そのSE-5000HRとの音質の比較も交えてレビューしてみたい。
早速、私の通うスポーツジム「ホリデースポーツクラブ」に行って、何曲か音楽を聴きながらランニングして試してみることにした。
福井のホリデースポーツクラブは、ジムエリアが2階のガラス張りになっていて、とても開放的。
ストレス発散にはもってこいの場所だ。
イヤホンをSHUREがけして、準備完了だ。
ここでランニングをしながら、まずはこの曲からスタートする。
1.Every Little Thing「fragile」
ELTの「fragile」から聴いてみることに。
まずイントロの部分から、高い音がとてもきめ細かく表現され、誤魔化している感が全くない。
また、女性ボーカルの高い音も、非常にクリアに聞こえてくるので、聞いていて心地よい印象を受けた。
試しにSE-5000HRでも聞いてみたが、この曲に関しては、高音はX2の方がクリアに聞こえる。
軽やかな持田香織のボーカルと電子楽器によるバックバンドの音は、X2でより艶やかに表現されている。これは素直にスゴイ!
ここはX2に一票である。
2.安全地帯「あなたに」
続いて安全地帯。
高音の解像感は引き続き高いものの、やはり男性ボーカルとなると、もう少し低音の重厚感が欲しいと感じてしまった。
玉置浩二の艶のある声が私は大好きなのだが、少しその声が遠いように感じる。
X2で聞いた後にSE-5000HRで聴くと、いきなり玉置さんが近づいてきたような感覚に陥った。
かといって、X2の高音の解像感はやはり心地よく、どちらも甲乙つけがたい。
うーん、こちらはイーブン。
3.ホセ・カレーラス「Turandot(誰も寝てはならぬ)」
続いて、ジャンルがガラッと変わってオペラ3大テノールから。
ホセ・カレーラスの声がこれまた私は大好きで、彼の代表楽曲でもある「トゥーランドット」を聞いてみた。
結果は、SE-5000HRの圧勝。
この楽曲の音源は、iTinesで購入したものであるが、元々おそらくアナログ音源だったものを、デジタルリマスター化したのではないだろうか。
元々の音量が小さめだったこともあるだろうが、X2では終始平坦な演奏に終始し、せっかくのホセカレーラスの艶やかな声が台無し。
やはり、アコースティックな音源には、有線イヤホン、強し。
4.ラヴェル「ボレロ」
続いて、クラシックの代表曲、ラヴェルの「ボレロ」だ。
X2で最初にかけてみたときは、かなりいい感じだと思った。
しかし徐々に演奏パートが増えてくると、やはり低音部の重厚感に物足りなさを感じてくる。
SE-5000HRに替えてみると、その違いはやはり歴然。
弦を爪弾く音にすら、臨場感を感じ、その音色はリアリティに溢れる。
最後のクライマックスの部分の盛り上がりまで、きっちりとフルオケの一体感を再現してくれるのは、SE-5000HRの方だった。
うーん、やはりクラシックやアコースティック音源に対しては、SE-5000HRが2歩くらい有利なようだ。
最後に
そもそも、今回試したJaybird X2はBluetooth接続のワイヤレスイヤホンであり、SoftBankセレクションSE-5000HRは有線のイヤホンだ。
この2つのイヤホンを、同じ感覚で比較すること自体がオカシイことなのだろう。
ただ、このX2に関して言えば、とにかく高音の解像感が非常に高く、Bloutoothイヤホンにありがちなホワイトノイズも少ない。
これが本当にワイヤレスイヤホンかと疑うような出来である。
特に、デジタル楽器を多用した音楽や、女性ボーカルの楽曲には間違いなくその長所を発揮し、非常に良質な音楽を届けてくれることは間違い無いだろう。
イヤホンとしての価格は決して安くは無いが、その使い勝手はもちろん、間違いなく音質に関しても非常に優れたモデル。
是非一度手にとって、スマートフォンに入っている様々なジャンルの音源を聴き比べてみることをオススメするゾ!
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