こんにちは。chabo(@chabo0429)です。
昨年末に新しく我が家に迎え入れられた一眼デジカメ、Nikon D5500。私にとって初めてのデジタル一眼レフカメラとなります。
実は昔、と言っても20年以上前になりますが、Nikonの一眼レフカメラを所有していました。
その当時の思い出を少し書きたいと思います。
カメラ小僧だった中学生〜高校生時代
私が中学生だった頃の話ですから、時は1980年代後半頃ですが、星が北極星を中心として円を描く写真を見て以来、chabo少年の心は写真とカメラに奪われてしまいました。(笑)
こんな写真があるのか!と、当時思った記憶があります。
そしてどうすれば撮影できるのか調べました。家のカメラで撮れるのか?
私の家にあったカメラは昔のスナップ写真用の安いカメラでした。
当然そんなカメラでは撮影できるはずもなく、こういった天体用の撮影は長時間露光ができる一眼レフカメラなのだということを知ります。
こんな写真が撮りたかった!(笑)
星は北の空に浮かぶ北極星を中心にして回っていますが、(本当は地球が回っているんだけど)このように一点を中心に星が弧を描くように軌跡を写す写真は、バルブ撮影といって、何十分も、時には数時間、シャッターを開けっぱなしにしなくてはいけません。
そうなると、一眼レフです。もう、欲しくてたまらない(笑)
でも当時の私は中学生。高価な一眼レフなど購入することなどできません。
そこで私は、一計を案じます。
バイトして購入資金を貯めるぞ!
もう少し年齢が行っていれば、バイトして貯めることもできますが、とてもそれまで待てない。せっかちな私は、当時実家がやっていた家業の手伝いをして、小遣いを貯めました。
と言っても、中学生にできることなどたかが知れていますので、駄賃もたかが知れています。
それでもコツコツと1年くらい貯めたでしょうか。
やっとまとまった十数万円の貯金ができました。
購入したのは「Nikon」だった!
あれは年末商戦真っ只中の新宿。当時もヨドバシカメラは新宿で一番大きなカメラ店で、隣に今はなきカメラのさくらやがあって、購入前も何度も足を運びました。もちろんカメラに触るため(笑)
その中でひときわ異彩を放つ、当時注目された機種がありました。
その機種がコレ。
世界初の8000分の1秒シャッターを実現した、Nikon F-801です。このCM、覚えている方も多いのではないでしょうか。
今でもカッコイイですね。
当時の一眼レフは無骨なデザインが多かったですが、丸みを帯びたボディーと小気味良いシャッター音、液晶やファインダーに表示される洗練された露出計など、明らかに他の機種とは一線を画すもので、これが欲しかった。でも当時ボディーだけで10万円(笑)
でも、諦めきれなかったので、お年玉とか色々足して、レンズ、ストロボ、三脚、バッグ込みで17万円に値切って新宿のさくらやで買いました。当時接客してくれたのは福森さんという店員さん。今でも覚えてます。
買った時はそりゃもう嬉しかったですね。本当に、カメラを抱いて寝ました(笑)
それからというもの、本当に色々と写真を撮りました。
近くの公園に行っては、水鳥を撮ったり、色々な街の風景を撮ったり。
それは高校生になっても続いたのですが、当然一眼レフなんてプロの持つ機材でしたから、変人扱いでしたね。(笑)ま、承知の上なんだけどね。
寒い夜に毛布をかぶりながら三脚を立て、星の写真を撮っては失敗の連続だったのも今となっては良き思い出。
当時は当然、フイルムカメラですから、現像するまでちゃんと撮れているかわかりません。
通常撮影のシャッター速度なら自動で露出を合わせてくれますが、バルブ撮影は、手計算です。
長時間露光用のISO(感度)の低いフイルムを買い、シャッターを長時間開けるためにシャッタレリーズをつけて、星座早見盤を手にして星の位置を確かめ、なるべく周囲に外灯などの明かりがない場所を選びます。
三脚を立てて、ストップウォッチを手に、一発勝負の撮影です。シャッターを開放して10分、20分、30分・・・
よしココだ!と思ってシャッターを閉じて現像に出すと全く写ってなかったり、逆に感光してしまっていたり。
そんなことは、今なら液晶画面ですぐに確認できるので、本当に昔話になってしまいましたね。
そんなことをよくやっていたものです。
重量との戦い
一眼レフは、当時としても大きく、そして重かった(笑)
カメラを持ち出すときは気合と体力が必要でした。ストロボを装着すると、3kgぐらいはあったんじゃないでしょうか。
最初は写真を撮ることが楽しかったので、あまり気にしていませんでしたが、まあ、若かりし頃ですので、他にも色々と興味が出たりすると、だんだんとこのカメラの重さが辛くなってきました。
持ち出す機会も減り、ついにはカメラを売却することになります。
ここで私とNikonは一旦お別れです。
時代はデジタルカメラ全盛に
その後は皆さんもご存知の通り、カメラはデジタル全盛の時代を迎えます。
以前、銀塩フイルムメーカーだった富士フイルム、コダック、コニカカラーのうち、今でもあるのは富士フイルムだけ。コニカカラーはコニカミノルタとして社名はありますが、カメラ事業はソニーに譲ってしまいましたね。
デジタル時代になってからのカメラは、どちらかというと家電や映像機器を作っていたメーカーの方が進んでいたような気がします、カシオのEXILIM、パナソニックのLUMIX、キャノンのEOS、などですね。あ、キャノンは銀塩時代からEOSでしたねえ。
特に、2000年代初頭のコンパクトデジタルカメラの発展はすごかったですね。私も初めて手にした時は、こんなに小さくて、こんなによく撮れて、しかもフイルムが要らないなんて夢のようだと思いましたから、何度も買い換えた記憶があります。
旅行などに行っても、ポケットから出して気軽に撮影できて、ちゃんと撮れるデジカメは本当に便利でした。
iPhoneの登場
その後、徐々にですが、デジタルカメラは携帯電話に搭載されるようになります。
当時、ケータイについているカメラはオマケのようなもので、「一応撮れる」くらいの画質でしたから、デジカメの優位性は変わらないなと思っていました。
ところが、AppleからiPhoneが登場して事態は一変します。
これは未だにそうですが、iPhoneの撮影の美しさは廉価なコンパクトデジタルカメラは敵わないと思います。よくもあんな小さなレンズで高画質な写真が撮れるものだと感心します。
私は、それまでコンパクトデジカメを何台も買い換えてきましたが、iPhoneに機種変更してからは、それを止めてしまいました。
それにiPhoneは利便性のことも実によく考えられていますよね。撮った瞬間にiCloudやDropboxといったクラウドに写真がアップされるので、パソコンやタブレットなどの端末との共有も本当に簡単です。
たいていの撮影なら、iPhoneで十分!
そう思っていた2015年の暮れに転機がまたもや訪れます。
それは部長ナビとの出会い
もう、これは晴天の霹靂というか、全く一眼レフなど買うこともないと思っていましたから。そころがこの写真。
これは出張で新幹線で移動中に車内からiPhoneで撮影した写真です。
気がついたら、かなり静岡を走行していまして、富士山はすでに後ろの方に遠ざかっていたので、どうしようかと思ったのですが、せっかくだから撮影してみたのです。
結構デジタルズームを効かせて、なんとか撮れたので、ブログにアップしたところ、部長ナビさんが、
「これ、残念だなー、デジイチだとちゃんと撮れるのになー」
ここから、私の元にデジタル一眼レフがやってくる運命の歯車が動き出すとは思いもせず・・・
キャノンとニコン
さて、その後も色々部長ナビさんからデジイチ購入の催促が(笑)
ハマるとあのレンズ、このレンズとディープな世界にハマることは分かりきっていたので、結構躊躇したのですが、部長ナビさんはじめ色々な方のアドバイスなどもあり、購入することになりました。
部長ナビさんや「部長ナビのページ」スタッフの皆さんはキャノン一色でしたから、キャノンでもいいかな、と思っていたのですが、昔手放したニコン機の思い出が蘇ります。
なんとなく、やっぱり愛着があるのです。当時のレンズなど持っているわけではないのですが、持っていれば、今のカメラでも使えるのですね。AFなどは効かないと思いますけど。
結局その後色々あって(笑)最終的に懐かしいニコン機を手にすることになりました。
詳細な顛末はこちらにありますので、お時間がある方は読んでみてください。
http://nabi1080.com/category/series/mensnikon
最後にNikon D5500で撮影した写真を紹介します
まだ購入して全ての機能を使い倒していないので、詳しい機能などについては別の機会ということで、今回は年始に何枚か撮影したものをご紹介します。
撮影モード:風景 1/500 f11 ISO:250 露出補正なし
撮影モード:風景 1/500 f11 ISO:400 露出補正なし
撮影モード:マニュアル 1/250 f36 ISO:100 露出補正なし
撮影モード:シャッタースピード優先 1/10 f9 ISO:100 露出補正なし
撮影モード:夕焼け 1/800 f9 ISO:200 露出補正なし
撮影モード:夕焼け 1/1250 f10 ISO:200 露出補正なし
色々なシーンモードが便利
このカメラには色々な撮影モードが標準搭載されていますので、それらを使えば、デジタル一眼が初めてな方でも、かなりクリアで美しい写真が撮れると思います。
また、この機種は非常に軽量で、キットレンズ18-55mmを装着していますが、重量は合わせて700gほどですので、本当に気軽に持ち出せます。
これからデジカメを購入検討している方は、思い切ってデジタル一眼レフも視野に入れることもアリではないでしょうか。
価格的にも、ハイスペックなコンパクトデジタルカメラもそこそこしますし、ミラーレス一眼も携帯性は素晴らしいですが、価格はそれなりに高く、またレンズの数もこれからといったところですので、ぜひこの機会に購入を検討してみてくださいね。