【コラム】迷惑メールはいつから「当たり前」になったのか

こんにちは。ちゃぼP(@chabo0429)です。

今日はふと、さっき思ったことをテーマにお伝えしたいと思います。

それは、「迷惑メール」についてです。

メールソフトを起動すると、不要なメールが数十通。

皆さんは、毎日どれくらいのメールを受信しますか?

最近では、パソコンよりもスマホを多用する方も多いかと思いますが、私のように「パソコン」でお仕事をしてきた人間にとっては、やっぱり道具としてはまだまだパソコンが重要な位置を占めます。

家に帰ってきて、パソコンの電源を入れてまずやることは、メールのチェック。

 

メールソフトを起動すると、ものの数秒で「ダダーーっ」と数十通のメールがあっという間に画面を埋め尽くします。

昔から、迷惑メールは確かにありましたが、こんなに多かったでしたっけ?

中身を見てみると、何年も前に一度だけショッピングをしたネット店舗からのメルマガやらDMだったり、使っていないアフィリエイトの通知だったり、内容は様々。

中には、買い物もしたこともなければ、登録もした覚えもないサイトからのメールもたくさん届きます。

迷惑メール03

例えば楽天やYahooショッピングなどの有名なところでは、メルマガを登録解除することもできますが、これが実に面倒。

ログインして、購読しているメルマガを選んで、解約理由を選んで・・・

中には何項目にもわたるアンケートまで取ろうとするところまであります。

 

正直、メルマガ1通解約するのにそこまでエネルギーを注いでも、他にもいっぱいあるわけで、しかもそんなアンケートに答えたら、また別の業者を名乗って新しくDMを送ってくるところがないとも限りません。

まさにいたちごっこですね。

面倒だから、削除するけれど・・・。

迷惑メール01

それに、1通削除するのも、10通削除するのも、手間的にはほとんど変わらないという、受信者側の都合が、これら不要なメールを根絶できない遠因になっているようにも思えます。

以前は受信者の承諾なしに、営利目的のを送るには「未承諾広告」という文字を件名に入れる決まりがあった。

覚えてますか?

今から10年くらい前までは、受信者の同意なしに送られる営利目的の迷惑メール(ここでいう迷惑メールは、受信者にとって不要なメールという意味)には必ず「未承諾広告」という文字を入れるという法律がありました。

迷惑メール02

こんなやつですね。

中には守らない業者もあったようですが、法律でしたから、ちゃんと守っている業者もありましたけれど、あれ、いつの間にか見なくなりましたよね?

実は、すでに法律が変わっていて、「未承諾広告」という文字を入れなくても良くなったわけではなくて、「受信者の同意なしに営利目的のメールを送ること」自体が禁止されたそうです。

http://timesteps.net/archives/1819269.html

これは私も知りませんでした。

だから、未承諾広告という文字を入れて送れば、「自分は法を犯して送っていますよ」と名乗るようなものですから、入れないで送ることが常態化しているようです。

そもそも、「メール」は手紙ではない。

インターネットが普及し始める前は、通信手段は当然、電話か郵便でした。

だから、通信販売でモノを売ろうとすれば、電話代をかけてでも100件かけて1件契約を取れるかどうかというリスクを業者は負っていましたし、DMを送るにしてもお金をかけて名簿を手に入れ、郵便代を払ってDMを送るという、「原価」をある程度覚悟する必要があったわけですよね。

それがインターネットが普及して、メールという非常にローコストな通信手段を使えるようになったわけですから、業者がそれを使わないわけがないですよね。

 

確かに、メールというのは、直訳すると「手紙」ですが、それは似て非なるものです。

「手紙」は形ある物ですから、運ぶにはお金がかかりますし、印刷するための設備も紙代もインク代もかかります。

 

対して、「メール」はただの電気信号です。

送り元のパソコンから送信されたメールは、インターネットを介して相手のパソコンに電気信号で送られ、それを受け取ったパソコンが文字として表示するに過ぎません。

だから、速達性もありますし、私信やショッピングの際の控えなどの受け取りは非常に便利ではあるのですが、その何倍もの余計な「電気信号」を受信することになります。

例え受信者に不要なものであっても、紙も使わず、そもそもモノではありませんから、資源も無駄にはしないから、地球に優しい・・・とあなたは思いますか?

 

インターネットは限られた資源。無駄なトラフィックは設備やそれを動かす電力の浪費ではないのか。

スマホなどでは、通信キャリアが「〇ギガ無料」というキャンペーンを盛んに行なっていますが、パソコンではそもそもそういった話をあまり聞きません。

 

というのも、スマホやモバイルルータなどを端末として展開している通信キャリアは、基本的に移動体通信なので、基地局を全国に設置して、「どこでも繋がって、スピードもある程度早く通信できる」環境を作ることがひとつの使命です。

ですから本来、その区域に居住している人の通信量をすべて賄えるだけの設備を用意できればいいですが、コストの面でも、技術的にもそれは困難の極みです。

だから、ある程度制限をかけて、「一定の期間内に一定の通信量に収めてね。でないと強制的に制限するからね」とか、「一定以上の通信量になったら別料金ですよ」ということをやるわけですね。

となると、インターネットを流れるトラフィックというのは、それがスマホであろうがパソコンであろうが、やはり「ただの電気信号」などではなくて、通信インフラを占有する「質量のない物体」であり、相手に届けるためにはそれなりのエネルギーと設備を必要とするということが言えるのではないかと思うのです。

今後はSNSを使った攻撃が増加する、間違いなく。

今は、私信などはメールなどよりも、むしろFacebookやLINEなどのSNSにシフトしています。

今後は、メールという旧来の文化は廃れていくかもしれません。

ただ、時代変わって主変わらずですから、やはりそういった業者は無駄なトラフィックをバンバンと送りつけてくるのは変わらないでしょう。

事実、私のスマホにも明らかに怪しいアカウント名でLINEやFacebookでコンタクトを取ろうとする業者もコンタクトを仕掛けてきます。

SNS01

ところであなた、「Who Are You?」

あとがき。

完全に断ち切るのは難しいかもしれませんが、そういった業者はきちんとブロックして「完拒否」するというのが、現時点における個人での一番の有効な方法。

また、ぜひ法律も改正してもらって、通報されたら即時そういった悪徳業者を逮捕して、二度と同じようなことができないような、クリーンなインターネット社会を作っていきたいものですね。

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