腕時計には、大きく分けて「機械式時計」と「クォーツ時計」がある。
機械式時計は歴史は古く、元は懐中時計であったが、第一次世界大戦時に腕時計として登場してからすっかり定着した。
一方クォーツ時計は、戦後になって日本のセイコーが腕時計として開発し、爆発的なヒットを記録。
非常に正確であることやその後の大量生産で価格が非常にこなれたために、あっという間に世界に広まり、一時は機械式時計のスイスの主要なメーカーが数多く倒産するか合併するまでにシェアを拡大したもので、その現象は「クォーツショック」と呼ばれた。
ただ、ここのところ、やはりというべきか、機械式時計の良さが見直され、また世界の名だたるメーカーからも非常に素晴らしい時計が次々と投入されて、その市場はかつての活況を呈しつつある。
わたしもそんな機械式時計を愛用するものの一人。とはいってもまだ駆け出し程度のものだが、今の時計はこれ。
ハミルトンのジャズマスタースピリットオブリバティーのモデル。価格は安く抑えられているものの、ETA7750が乗っている立派なクロノグラフ。
秒針がないのが庁とも短所ともいえるところだが、なければないで慣れてしまった。逆に時間に追われる感じがしなくていいという気分になってきた。
ガラスはサファイヤガラスで局面を採用している。サファイヤを曲げるのは結構な技術とコストが必要と言われている。
それに何よりシンプルでクラシカルなデザインが気に入っている。
ハミルトンは並行差別がない(ネットで購入しても、店頭で購入しても、その後のメンテナンス料金は同じ)のでネットで購入したが、購入して1カ月でクロノグラフの積算計が帰零(12時位置に戻らない)しなくなったので、銀座のハイエックセンターに修理に出した。
内心偽物だったらイヤだな・・と思いながら送ったが、何事もなく修理されてきて当然無料だった。
その後はすこぶる快調。現在日差5秒程度(1日に5秒)の狂いで快調に動いている。
ベルトはレザーのみ。メタルブレスに比べて特に夏場は傷みやすいので、これに合うメタルブレスがないかと、ハミルトンに問い合わせたところ、同じような要望が多く挙がっているらしく、スイス本社でも検討しているとのこと。
市販のものはラグ幅や厚さが合わないので、ぜひとも純正で作ってほしいところ。
とはいえ、この革ベルト、バックルもベルトもおしゃれで結構気に入っている。
ムーブメントはETA7750をベースに、パワーリザーブを60時間にしたH21というムーブを採用していて、ハミルトンにしか提供されていないらしい。
さすがというか、ETAも2010年問題の時からSWATCHグループ以外へのムーブの供給を極端に抑えているので、その分グループ内へのムーブの進化は日進月歩という感じだろうか。
まあ、オーバーホールの際に部品がないということはしばらくはないだろうが、出来れば長く使いたいので、ハミルトンさん、ベルトの件と合わせてよろしくでっす。
時計の話をすると、メチャクチャ奥が深いので、また次回。
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