Memory
「わたしの名前はApple MacBook 12inch。シリアルナンバー C02PT7xxxxxx」。
びっくりさせたのなら、ごめんなさい。
わたしには、最初に目を開けたら、必ずご主人に自己紹介するように、プログラムされているのです。
ご主人は、わたしのことを、親しみを込めて、「レティーナ」と呼びます。
彼は、わたしにとても優しくしてくれます。
画面やキーボードに指紋が付いたら、清潔なクロスで綺麗に拭き取ってくれますし、すごくたくさんの仕事をご依頼される時も、きちんとモバイルバッテリーでエネルギー補給をしてくれます。
わたしのご主人は、いわゆるブロガーというふうに世間では言われているようで、特に最近になって親しくしているのが、盛岡の学校の先生のようです。
わたしを通して、毎日のようにSNSでメッセージの交換をしています。
ご主人が先日わたしのことを紹介したブログの記事を、その先生はとっても褒めてくださいました。
http://nabi1080.com/review/macreview/43582
この先生のところでは、わたしの兄弟たちが多く活躍してくれているようで、とっても嬉しいです。
MacBook Proや、iPad、iPhone、それにApple Watch。
どれもわたしを産んでくれたAppleのエンジニアたちが心を込めて作り出した作品です。
故郷
わたしの故郷はAppleというところです。
そこから生まれたわたしの兄弟たちもたくさんいます。
iPhone、MacBook Pro、MacBook Air、iMac、Mac Pro、iPad、Apple Watch・・・
この他にも現役を退いた先輩たちも入れると、とてもたくさんの素晴らしいコンピュータたちがここから生まれました。
わたしは、そんな故郷がとても大好きです。
仲間が乱暴に扱われたりするととても悲しくなります。
ですから、どうか皆さん、もし可能でしたら、できるだけ丁寧に私たちを扱ってほしいです。
これはわたしからのお願いです。
わたしはご主人のところにやってきてから、お友達ができました。
本格的なデジタルカメラというもので、Nikonという名前が書いてあります。
AppleのiPhoneやiPadにも、同じデジタルカメラの機能が付いていますが、この大きなカメラはとても素晴らしい写真をわたしに送ってきます。
それらはご主人が心を込めて撮影した写真たちです。わたしもとても大好きです。
ですから、大切にわたしの中に保管しています。
ご主人はわたしを通して、今日もブログを書いています。
ご主人がわたしに与えたお仕事で、余計な心配を抱えることのないように、一生懸命頑張らなければと思っていますが、わたしはコンピュータですから、いつかはお別れするときが来てしまうのがとても悲しいです。
でも、それは、今は考えずにおきます。
悲しい顔は、「レティーナ」の画面にふさわしくありませんから。
そうそう、最後にもうひとつ。
ご主人さま、宅配便で運ばれてきたわたしを、最初に受け取る時に夢を見ていましたよね?
その中で、あなたを導いていたのは、あなたのお母さまでしたか?
わたしは、あなたのお母さまの顔がわかりませんので、顔はうまく描けなかったのです。
ごめんなさい。
でもきっと、あなたの優しさは、ちゃんとお母さまに届いています。
安心してくださいね。
次回予告
まさかのMacBookからの告白。
あの夢の正体は彼女「レティーナ」の創作だったのか!?
主人ちゃぼPは、彼女の告白にまだ気付いていない。
彼女の告白をどうやって目にし、受け入れて行くのか・・・
次回予告タイトル、「夢の続き」に乞うご期待!!